はじめに
今年の春に「情報処理安全確保支援士」試験を受験し、無事に合格しました。
試験について色々と書いていこうと思います。
情報処理安全確保支援士について
「情報セキュリティスペシャリスト試験」の後継となる試験で、2017年から名称が変わりました。
ネット上で色々と(主に不満を)言われているとおり、現状では微妙な立ち位置の資格だと思います。
IPAが行っている試験で初めての更新が必要になる試験です。
試験に合格しただけでは名乗ることができず、国に情報処理安全確保支援士(長いので以下「支援士」)として登録する必要があります。
登録すると支援士を名乗ることができるようになります。(登録しないで名乗ることはできない)
登録後、1年に1回オンライン講習を、3年に1回オフライン講習を受講する必要があります。
受講しない場合、資格停止されるということです。
不満は主に2点だと思います。
・更新のための講習はいいが、費用が高い。(1年講習が2万円。3年講習が8万円)
・今のところ知名度が低く、個人にはほとんどメリットがない
費用について
セキュリティは日々進化し、攻撃方法も増えていくので更新が必要なことはわかります。
ですがさすがに高すぎると思います。
登録にも約2万円かかり、3年で14万円かかるため、メリットがあまりない個人ではかなりきつい出費です。
個人のメリットについて
IT資格で初の「士業」資格らしいのですが、独占業務ができるわけではなく、いかんせん知名度が低すぎます。
そのため、会社から報奨金が出れば嬉しいくらいのメリットしかないように感じます。
転職(就職)では有利になると思いますが。
むしろ支援士を雇っている企業側にメリットがあると思います。
支援士として国に登録すると、定期的(半年ごとに登録処理をしている)に登録者が公開されます。
公開情報として「氏名」や「認定番号」など個人情報の他に、「企業名」を乗せることができます。
「うちの会社には支援士がいるので情報の扱いは任せてください」的な営業に使えると思います。
どこかの企業が100人くらい登録したのがニュースになっていたくらいなので、アピールに使えます。
また今後自治体などからの入札条件に支援士がいることが条件になりそうなので、有用です。
登録制度について
国に登録をしない場合「情報処理安全確保支援士」と名乗ると犯罪になります。
とはいえ今のところメリットがほとんどないため登録するのも微妙なのですが、
規則を読むと登録期限はありません(たぶん今のところはでしょうけど)。
前試験となる「情報セキュリティスペシャリスト試験」合格者も登録できますが、
2018年8月19日が期限となっています。
支援士試験合格者については期限はありませんので登録しないという選択肢もありです。
僕はひとまず会社に交渉しています。
会社が費用を出してくれれば登録しますし、駄目ならひとまず様子を見ようと思います。
続き
思ったより長くなってしまったので、勉強方法などは次にします。